床下用炭八
湿っていた床下が乾燥し、カビの臭いが消え、床下の木材が乾きます。床下が乾くので、床材や畳も乾き、室内の空気もすっきりします。
昭和40年代までは、毎年家中の畳を上げて屋外で天日干しをして床下を乾かす「畳上げ(畳干し)」が全国的に伝統行事として行われていましたが、炭八を家中全面に敷くことで「畳上げ」と似たような効果が得られます。
炭八の調湿効果とは、湿気を吸ったり吐いたりすることです。障子紙が湿気が高いときにたるんだり、晴れたらピンとなるのが調湿です。洗濯物が晴れたときに乾き、夕方まで置いたときに湿ってしまうのも調湿なのです。
床下に炭八を敷くと、約15%床下湿度が低減します。木炭の製造条件から始まり、床下での敷設効果の検証を島根大学総合理工学部と産学共同研究し、実証しています。
ゴキブリは湿度の高い所を好みます。水がないと生きていけません。炭八を敷くと床下が乾くので棲みつきにくくなるからと考えられます。
床下に炭八を敷くと床下の湿度が低下し、畳、フローリングが乾いてきます。乾燥してくるのでカビ、ダニは少なくなります。
一間だけ湿気の多い床下に敷いても効果は発揮できることを実証しています。炭八を敷いた影響で隣の部屋も湿度が低下し、少しずつ木材も乾きます。
炭八を床下に敷くと床下湿度が15%程度低下します。日本に広く分布しているヤマトシロアリは湿度80%以上が生息の最適条件であり、湿った木材を好みます。炭八には殺虫能力はありませんが、シロアリが住み着きにくい環境に近づけます。
シロアリが発生している場合は、駆除を行ってから敷設することをおすすめします。
炭八は、湿度の高い時には湿気を吸収し、湿度の低い時には湿気を吐き出すことを繰り返します。外気及び床下の湿度は朝6時頃に最高となり、炭八は最大に湿気を吸い込んだ状態となります。そして、外気及び床下の湿度が最低となる昼2時頃にかけて炭八は湿気を吐き出して乾燥した状態になります。
天井用炭八
室内の除湿効果、消臭効果、防音効果、省エネ効果があります。木炭の効果をデータ化するために様々な研究機関、先生方と共同研究を行っています。
キッチンや洗面所、トイレなど湿気や臭いが気になる一間だけの天井裏 に敷いても効果はあります。
現代の住宅は気密性が高いため室内の余分な湿気(料理、ファンヒーター、お風呂などから出る湿気)が室外へ逃げにくく、建具、壁紙、じゅうたんなどに発生するカビ・ダニの原因になっています。天井裏に炭八を敷くと部屋の余分な湿気を除湿するので、カビ、ダニの発生は少なくなります。
炭八には断熱効果や蓄熱効果があるので、エアコンの消費電力の削減ができます。天井裏に炭八を敷設すると冬場に室内のエアコン(暖房)をつけた時に短時間で空気が暖まりやすく、また停止した後も天井面を暖かく保つため長時間ポカポカと暖かいです。また、夏場は除湿効果により涼しく感じられる上に、エアコン(冷房)を付けたときに短時間で空気が冷えやすく、停止しても冷気が逃げにくいので、エアコンの消費電力が冬場の暖房で平均11%削減、夏場の冷房では平均24%削減という結果も出ています。
集合住宅における一番の悩みは音の問題です。中でも子どもが走り回る時のドスン!という足音など上階の床から響く騒音は上階と下階のコンクリートの厚さを厚くするなど限られた方法でしか軽減できず、長年の課題になっていました。天井用炭八を天井裏に敷設するとこのドスンという音を約20%軽減できるため、静かになります。
現代の住宅は気密性が高いため、室内の余分な湿気(料理、ファンヒーター、お風呂などから出る湿気)が室外へ逃げにくく、冷えた窓やドアに結露しやすい状況にあります。天井裏に炭八を敷くと部屋の余分な湿気を除湿するため結露が少なくなります。
室内用炭八
湿気が多く空気がよどんだ場所やカビの臭いがする所に置くのが最適です。 北側の部屋で結露の多い所や、押入れの中、クローゼット、ベッドの下などに置くと効果的です。
炭八は、湿気を取る力と吐き出す力の両方が高いのが特徴です。
湿気が多い所から少ない所へ移動させるポンプのような働きをします。
炭八は湿度の偏りを解消し、バランスを取る働きをします。
有効期限はなく、取替も不要です。炭八は炭素率が93%であり、木材などと異なりカビが生えたり腐ることもないので、半永久的に湿気を吸ったりはいたりできます。
臭いは目に見えない粒子で、炭の中の小さな孔に吸着していきます。 臭いの成分や量は様々で、有効期限については現在研究中です。
調湿効果については半永久的です。